嵐の”後”の静けさ。夕暮れの雲海に浮かぶ富士山を望む
南アルプス『鳳凰三山』登山。
メンバーが雷に打たれるという衝撃の出来事があったわずか5時間後。
その時の雷が直撃したと思われる「砂払岳」から、夕暮れ時の雲海に浮かぶ富士山という絶景を見ることができました。
前の記事:南アルプス『鳳凰三山』で落雷に遭遇。夏の登山の恐ろしさを知る
落雷の恐怖におびえながら辿り着いた薬師岳小屋。
山小屋で泊まるのは二度目の体験ですが、一度目はシーズン真っ只中の富士山の山小屋。
その時のにぎやかな雰囲気とは違い、ゆったり過ごせる山小屋でした。
同行者が前もって予約してくれていたためか、我々以外には誰もいない2階の部屋を割り与えられたので、とても快適に過ごすことができました。
薬師岳小屋の中
薬師岳小屋で夕食。どんな料理でも、山の上での食事はおいしく感じてしまいます
夕食後、先ほどまでの嵐が嘘のように晴れていたので、外へ出ます。
そして、数時間前の雷が落ちた(と思われる)「砂払岳」に登ることにしました。
小屋からわずか10分ほどで行けます。
砂払岳
数時間前は、怖くて怖くて、ただただ必死に通り過ぎた「砂払岳」。
その時には全く気付かなかったのですが、花も咲いていて魅力ある場所でした。
そして、夕暮れ。
ふと遠くに目を向けると、雲海に浮かぶ富士。
こんな感動的な風景に出合うのは、生まれて初めてでした。
雷雨と絶景。
山というものは、たった数時間でこんなにも姿を変えてしまうのですね。
山の魅力にとりつかれてしまった1日になりました。