少し前に、京都や山口に関するエントリーを書きました。
でも、この旅の本来の目的地は実は九州でした。
普通に飛行機か新幹線で九州まで行けばいいんですけど、より旅を楽しむことはできないかなと。
この旅は、ちょうど、WILLER EXPRESSのコクーンに横浜から名古屋まで乗車し、高速バスの旅も意外と快適なのだな、と思った直後。
「なら、九州まで高速バスで行って、他のバスの乗り心地も味わってみようか」と思いました。
バスの運行ルートと自分の行ってみたい場所から旅をプランニング。
結果、行き帰り合わせて、計5本(うち夜行バス3本)に乗る旅程が完成しました♪
安さを追求したわけでもありません。面白さも特にないです。
ただ、色んな高速バスに乗ってみたかったのです…
旅のルート
※経路はGoogleの検索によるものです。実際にバスが通った経路とは異なる部分があると思われます。
今回の旅で利用した高速バスは以下の通りです。
- 名古屋駅太閤通口(則武1丁目)→高速長岡京(WILLER EXPRESS、昼行便)
- 京都駅八条口→防府駅前(防長交通『カルスト号』、夜行便)
- 宇部新川駅→福岡天神(JR九州バス『福岡・山口ライナー』、昼行便)
- 博多バスターミナル→松山市駅(いよてつ高速バス道後エクスプレスふくおか号』、夜行便)
- 松山市駅→名古屋・名鉄バスセンター(名鉄バス『オレンジライナーえひめ』、夜行便)
5便のうち、夜行は3つ。
最後の4と5は夜行バス2連戦です。
ちなみに、2と3の間に山口で1泊、3と4の間に九州で2泊しています。
旅のルート設定の経緯
知人から「九州で山に登ろう」と誘われました。
「はい、了解です!」と二つ返事で九州行きが決定しました。
名古屋から安く九州へ行こうと思ったら、夜行バスか。。ジェットスターはバスより安いくらいです。FDA(フジドリームエアラインズ)もけっこう安め。
ジェットスターは好きじゃないので(完全に好みの問題です)、却下。
一度乗ってみたかったし、FDAにしようかな。。
と、ふと、山口県にも知人がいたことを思い出します。
「元気かな」
会ってみたくなります。
九州行ったついでに、山口にも寄ってみようか。
ただ、山口に寄るとなると、困るのが移動手段。
名古屋から山口への移動手段はとても限られます。
普通に考えたら、新幹線のほぼ一択です。
新幹線で行ってもいいのだけれど、なんだかなぁ。
ここで、最近乗った夜行バスのことを思い出します。
関連エントリー:
席が斜めに配置されたバス、ウィラー・コクーンに乗ってみた。感想は「夜行バスにしては快適な乗り心地」 - 自力旅 旅のお供はカメラとGPS
「ウィラーの夜行バスは寝心地がなかなか良かったな、他の夜行バスはどうなんだろう」
しかし、名古屋から山口へ直行する夜行バスはありません(無いはず…)。
調べると、山口へは関西からなら夜行バスが出ていることがわかりました。
「紅葉の時期もせまっているし、京都を散策してから、夜行バスに乗って、山口へ行くのもいいな」
これで、京都→山口のカルスト号に乗ることに決めました。
そして、「行きも帰りも全部、高速バスで移動してみたら良いじゃない」という悪魔の(?)ささやきがどこからか聞こえてきますw
さらに調べていくと、名古屋から京都へも、山口から福岡へも高速バス(昼行便)がちゃんとあることが判明。
これで、行きの旅程が、名古屋→京都→山口→福岡となることが確定しました…
で、帰り。
この流れで普通に決めれば、福岡から名古屋への直行の夜行バスを利用することになるでしょう。
でも、ここで魔が差します。
「帰りもどこかに寄っていかなくていいの? もう一本くらい夜行バス乗っておいた方が良いじゃない!? 2夜連続夜行バスなんてのも体験してみた方が良いわよ!」
誰ですか、こんなささやきをするのは!!
まぁ、そのささやきに乗ってしまう自分もいけないのですが(^_^;)
というわけで、帰りもどこかに寄っていくことに。
福岡と名古屋の両方から夜行バスが出ている場所となると、どうしても目に入ってくるのが四国。
久々に道後温泉に行ってみるか、ということで、帰りの寄り道は松山に決定。
これで帰りの行程が、福岡→松山→名古屋となりました。
1. 名古屋→京都(WILLER EXPRESS)
名古屋から京都へのバスは、名古屋駅から京都駅の名神ハイウェイバスを利用するのが一般的かと思いますが、ウィラーのプレミア会員になってしまったこともあり、ウィラーのバスでいくことに。
予約したときは、シートのタイプは指定されてませんでしたが(予約画面には『ゆったりシート』と書かれていた)、実際に乗ってみると、『ニュープレミアム』タイプのシートでした。
これは想像ですが、『ゆったりシート』と書かれている場合は、バスの点検などの都合で『ニュープレミアム』になったり、他のシートになったりするのかなと思いました。
なお、ウィラーの名古屋発のバスは、京都駅には行きません。
高速長岡京というバス停で降り、嵐山へ向かいました。
関連エントリー:
高速バスから京都・嵐山へアクセス。『高速長岡京』バス停がなかなか便利でした - 自力旅 旅のお供はカメラとGPS
嵐山から高雄まで徒歩の旅。東海自然歩道をゆく - 自力旅 旅のお供はカメラとGPS
ウィラーの『ニュープレミアム』シートは、3列の配置でほんとに"ゆったり"なシートで快適でした。
夜行バスにも運用されているシートなので、昼に数時間だけ乗るのはもったいないくらいでした。
名古屋駅太閤通口(則武1丁目)→高速長岡京
所要時間:2時間20分
料金:2,500円(プレミア会員で300円引きで2,200円)
2. 京都→防府(防長交通『カルスト号』)
この旅、1本目の夜行バス。京都から山口県防府まで『カルスト号』に乗車。
このカルスト号は日本海側の萩まで運行しています。
今回は、防府の街を散策してみたかったので、防府で下車することにしました。
乗る前にちょっとしたハプニング。
京都駅での乗り場がわかりづらく、乗車直前にバス停を探してダッシュしてしまいました。
送られてきたメールのリンク先の地図をよく見ていれば良かったのですが、「京都駅八条口」という文言だけを見て、八条口の方へ行けばすぐにわかるさと思っていたのが間違いでした。
ホテル京阪の前にバスターミナルがあるので、そこをウロウロしていてもなかなか『カルスト号』と書かれたバス停が見つからない。
おかしいと思って、ようやく地図を確認したら、カルスト号の乗り場は近鉄の駅前のあたりにあるとのこと。
乗車時間も迫っていたので、荷物を持ってダッシュすることになってしまいました(・_・;)
間に合ったので良かったですけど。。。
京都駅で乗車したときは、まだ乗客は数人。
車内設備は、一般的な(格安でないタイプの)夜行バス。
独立した3列シートで、トイレ付。
ちなみに、カルスト号は防長交通と近鉄バスの共同運行です。
近鉄バスの場合も、車内設備はほぼ同じだと思います。
乗ってみてどうだったか、、あまり眠れませんでした(^_^;)
京都で乗ったのは夜9時くらいでしたが、そこから色々な場所に停車し、その都度乗客が乗ってきました。
神戸を出た12時過ぎまでは結局、寝付くことはできませんでした。
あと、これは気のせいなのかもしれませんが、後述する、伊予鉄バス、名鉄バスと比べると、振動、騒音が大きかった気がします。
車両が古いのかなと思いました。いや、車両の問題では無く、道路状況の問題かも。
カルスト号は、神戸を過ぎるまで、主に阪神高速を使いますが、阪神高速のような都市高速は、高架のため道路につなぎ目が多く、カーブも多いと思うので、それで振動、騒音が大きかったのかもです。
ここで眠れなかった分、次の日、湯田温泉でゆっくり眠れたからいいんですけど(´▽`)
関連エントリー:
山口県湯田温泉に宿泊。湯田温泉発祥の地の宿『湯別当 野原』が1泊朝食付きで6500円でした - 自力旅 旅のお供はカメラとGPS
京都駅八条口→防府駅前
所要時間:11時間30分
料金:8,500円
リンク:カルスト号
3. 宇部→福岡(JR九州バス『福岡・山口ライナー』)
山口県で、色んな場所を訪れた後、宇部まで友人に送ってもらって、宇部新川駅から福岡・山口ライナーに乗車。
このバスは、昼行の高速バスの一般的なバスかなと感じました。
4列の昼行の高速バスの一般的なシートでした。
昼に乗るバスなので、設備としては十分。
快適とか不快とかなく、ふつうに移動できました。
今回、乗車したのはJR九州バスでしたが、中国JRバスが運行している便もあります。
基本的に、設備は変わらないでしょう。
宇部新川駅→福岡天神
所要時間:2時間44分
料金:2,600円
4. 福岡→松山(いよてつ高速バス『道後エクスプレスふくおか号』)
九州を楽しんだ後の帰り、松山へ寄り道するために乗ったバス、道後エクスプレスふくおか号。
シートはカルスト号と同様に、独立3列シートでした。
車内にトイレ付。
おそらく、乗ったバスは最近に造られたものだったと思います。
なぜなら、各シートにコンセントが付いていた!
スマホが普及し始めたここ数年でコンセントの需要が出てきたはずなので、このバスが製造されたのも、ここ数年なのかなと思いました。
シートだけ、最近になって新しくしたのかもしれませんけど…
これはスマホで色々と調べながら旅行している者にとってはとても助かるサービスでした。
いいですね、いよてつ高速バス!
福岡を日曜の夜発の便ということで、ほぼ満員でした。
後ろに人が座っていたので、リクライニングを完全に倒すことは躊躇われました。
リクライニングは不十分のまま寝ましたが、けっこう眠れました。
朝、起きたら、そこそこ体力は回復していましたし。
車内が静かだったことが大きいです。
すでに、博多駅の時点で多くの乗客が乗っていたので、それ以降、乗客の乗り降りは少なかったです。
また、(車両が新しいから?道路がきれいだから?)走行音も気にならなかったです。
博多バスターミナル→松山市駅
所要時間:9時間40分
料金:8,200円
5. 松山→名古屋(名鉄バス『オレンジライナーえひめ』)
5本目は、松山から名古屋まで『オレンジライナーえひめ』号。
このバスは、伊予鉄バスと名鉄バスが共同運行していますが、乗ったのは名鉄バスでした。
乗車する時に、乗務員さんからありがたいお知らせをいただきました。
「今日はお客さんが少ないので、後ろの方の席が空いています。移動しても結構ですよ」
おお!なんというありがたい一言。
空いているなら、こちらから「移動してもいいですか?」と聞いたかもしれませんが、それを乗務員さんの方から移動してもいいと声を掛けてくれるなんて!!
おまけに紙パックのお茶をいただきましたよ!
夜行バスでここまでのおもてなしを受けられるとは思ってもみませんでしたよ。
さすが、われらが名古屋の名鉄バス!!(´▽`)
シートは、おなじみ、独立3列シート。車内にトイレあり。
残念ながら、コンセントは付いていませんでした(^_^;) そこまで期待しちゃいけませんね。。
(と思ったら、後日、公式サイトを見たところ、コンセント付きのシートだったことが判明。どこにコンセントがあったのだろうか…)
席を移動できたおかげもあり、シートのリクライニングを完全に倒して寝ることが出きました。
熟睡。
前夜もバスで若干睡眠不足気味だったこと、この日に思いがけず走りまくったこと(これは後日、ブログに書きます…)もあったのかもしれませんけど、とにかくぐっすり眠られました。
名鉄バスの夜行バスは、ぜひもう一度利用したいです。
でも、気になったのが、「こんなに乗客少なくてバス会社として大丈夫なのか」ということ。余計なお世話でしょうけどw
月曜の夜発とはいえ、乗車率は40%くらいだったと思います。
ま、平日の夜に名古屋と松山を移動する需要なんてほとんどないですよね。
しかも、驚いたことに、名古屋と松山の間にはジェイアール四国バスのオリーブ号っていうのも走っているんですよ。
この路線に1日2便の需要はさすがにないでしょ。
金曜の夜と日曜の夜は、そこそこ混むのだとは思いますけど。
JRバスさんの夜行バスもそのうち乗ってみたいですね。
松山市駅→名古屋・名鉄バスセンター
所要時間:8時間
料金:10,290円
リンク:松山|名鉄バス
まとめ
高速バスで、名古屋→京都→山口→福岡、福岡→松山→名古屋と旅しました。
高速バス代だけで計31,790円もかかってしまったことを考えると、決して安い旅では無かったですが、その分色んなことを楽しむことができたのかなと思います。
(新幹線で往復するよりは安かったのでまあ良しとしますか…)
ただ、この行程の旅を実行してからもうすぐで1か月経とうかとしていますが、今から冷静になって考えると、なぜこんなことになったのか理解できないですね(^_^;)
勢いで物事を決めるのは恐ろしいです(笑)
でも、私は乗り物が好きです。
というか、正確には移動していることに楽しさを感じます。
時々、この旅のように、やたらめったら乗り物に乗る旅をしたくなるんですよね。
なので、この旅は決して苦行では無かったです。
純粋に楽しかったです。