迫りくる松山行き最終バスの発車時刻との戦い。そして待ち受けていたまさかの結末
愛媛県面河渓から御三戸というバス停を目指して走っています。
その距離、およそ23km。
1キロ6分ほどのペース(1時間で10km進めるペース)で、走っていきますが、徐々に疲れてきてペースが落ちてきました。
走っている隣を流れる面河川の素晴らしい景色も走りを邪魔します。
迫りくるバスの出発時間との戦いです。
前のエントリー:
面河渓から20km先のバス停を目指して『もみじライン』を駆け抜ける! - 自力旅 旅のお供はカメラとGPS
遥か彼方の松山
御三戸のバス停をバスが出発するのが17:22。
15:25、御三戸まで、残り16kmです。
この看板を見て、バスの出発まで時間の余裕がなくなってきたということに焦りましたが、松山まで62kmもあるという事実がもっと衝撃的でした。
そんなに遠くまで来てしまっていたのかと。。
最終バスを逃したら、どうなってしまうんだ…(;´∀`)
焦る気持ちを抑えながら、オーバーペースにならないよう、1キロ6分ほどのペースで走っていきます。
国道33号線を目指します
行きに何度も通った通仙橋を渡っていきます
関連エントリー:
松山から路線バスで名勝『面河渓』を目指す。バスの乗り継ぎ時間が1分ってどういうことよ… - 自力旅 旅のお供はカメラとGPS
走る横には素晴らしい風景。じっくり眺めたいという誘惑に打ち勝て!
川の水面がずいぶん下の方になってきました
カメラはリュックにしまいましたが、良い景色があったらスマホのカメラで撮影しながらのランニングです(^_^;)
16:09、また"青い看板"が見えてきました。
そこには国道33号 9kmと書かれています。
国道33号線との交差点付近に御三戸のバス停があります。
残り1時間13分、残り9km。
いいペース。
このまま行けば、間に合いそうです。
とはいえ、時間の余裕はありません。
急がなければいけないのですが、走っているすぐ横にある景色がきれいすぎて、脚が止められます(笑)
渓谷沿いの素晴らしいコース。
もっとのんびりランニングしたかった…
長さ700mのトンネルを通ります
トンネルの中は集中して走れます(^_^;)
でも、トンネルを出ると、また素晴らしい景色の連続…
ゆっくり景色を眺めたいという誘惑が襲ってきます…
誘惑に負けないよう、脚を前へと進めていきます。。
スマホで写真を撮っている時点で、若干誘惑に負けているのですが…(^_^;)
最終バスの出発時刻との戦い
バスの出発時刻まで45分ほど。
走るペースが落ちてきました。
キロ6分ペースを維持できません。
このあたりから焦りが大きくなってきました。
ようやく、残り4kmの看板が見えてきました。
時刻は、16:45。残り37分あります。まだ大丈夫。
しかし、どんどんペースは落ちてきます。
最近、長い距離を走っていなかった"ツケ"がここにきて出てきています。
時刻は17:00を過ぎました。
あと22分。
まだまだゴールは見えてきません。
ゴール地点には国道33号線の橋があるはずです。
でも、その橋がなかなか見えてきません。
17:08。残り14分。
橋が見えてきました!あれが国道33号か!
…違いました。"ただの橋"でした。
17:10。最終バスの出発まで12分。
さあ、時間が無くなってきました。
焦りは募る一方。脚はなかなか前へと進んでくれません。
まだ"橋"は見えません。。前方には小さなトンネル。
そのトンネルをくぐると、、、
おぉぉ!交差点の案内!!
ゴールまで200mです!!!
そして、ついに交差点が見えてきました!
ゴ~~~ル!!
時刻は17:14。
バスの出発時刻のわずか8分前でした(>_<)
無事着けて良かった。。。
御三戸の交差点からの眺め。安堵の気持ちでいっぱいでした
無事バス停へ到着。そして知った驚愕の事実
ありましたよ!御三戸のバス停!!
念のため、バスの時刻を確認します。
うん、17:22で間違いなし!
そうそう、18:42のバスは土日は運休なんだよな~。
…。
…土日運休??
土日運休ってのは、平日は運行するってことだよね…。
この日は月曜日…。
あれ…??(;´∀`)
路線バス 久万高原線 [松山-久万高原-落出]|ジェイアール四国バス
このページで時刻を確認したのですが、18:42発のバスは黄色の背景で塗られていました。
これを見て、勝手に土・日・休日のみ運行だと思い込んでいたのです。
私にとって、背景が黄色といえば、休みの日の欄っていうイメージなんですよね。
例えば、私が生まれ育った名古屋の市バスのバス停にある時刻表。
今でこそ、土曜は青色、日曜は赤色の背景ですが、昔は日曜の背景は黄色でした(記憶が確かならば)。
背景の色だけではなく、この誤解を生む原因がもう一つ。
そもそも、初めにこの時刻表のページを見た時には、このJR四国バスだけで面河渓へと行けるものだと思っていました(行きのバスの中でこれが間違いだと気づく)。
面河渓っていう景勝地へ行くバスなのだから、土曜・日曜に増便しているはずだ、と勝手に解釈。
このことがあったため、増発便は土曜・日曜に運行していると思い込んでいました。
時刻表の下にある注釈をちゃんと見ればこんな間違いをすることはなかったのですが…。
最終バスだと思っていたバスが実際には最終の1本前のバスだった…
この事実は、時間に焦る必要がなかったということだけを意味するわけではありません。
そもそも走る必要がなかったのです。
面河からの最終バスは、「本来の」松山行き最終バスなら十分乗り継げました。
美しい風景を見ながら走ることは楽しかった、そして無事目的のバスに間に合った、でもその走りは無意味だった…。
何とも言えない気持ちになりながら、バスに揺られて松山へ帰っていきました。
ま、そんな微妙な気持ちも道後温泉に入ったらふっとびましたけれど…(^_^;)
GPSの記録
まとめ
とんだ茶番劇を演じてしまいました…m(_ _)m
平日は、面河からの最終バスは、松山行きのバスに乗り継げますよ!(^_^;)
逆にいえば、土曜・日曜には面河渓からの最終バスでは松山へ帰れないわけです。これもどうなのよ…。
今となっては、バス停まで走って帰って、大冒険ができたような感覚になれたのでこれはこれでよかったなと思っています。
おそらく、この思い出は一生忘れることはないでしょう。
良い思い出ができました(*^-^*)