自力旅 旅のお供はカメラとGPS

ランニング、登山、自転車、街歩きなど、「自力」で楽しむアクティブな旅。国内&海外の「自力旅」を写真とGPSで記録していきます。

大河ドラマ「花燃ゆ」の主人公・文のゆかりの地を歩く - 山口県防府を街歩き(前編)

今日から、大河ドラマ「花燃ゆ」が始りますね!

「花燃ゆ」の主人公は吉田松陰の妹、杉文(のちの楫取美和子)です。
この文が夫の楫取素彦とともに晩年を過ごした街が、現在の山口県防府市です。

防府には、文(美和子)と楫取素彦のお墓のある大楽寺など、文に関連する場所がたくさんあります。
文のゆかりの地・防府を、昨年の秋に山口県に行ったときに歩いて巡ってみました。

 

山口県防府市

防府の古称は三田尻といいます。
三田尻には良港があり、江戸時代は交通の要所でした。
その昔は、三田尻の港は毛利水軍の拠点でもありました。

江戸時代末期にもその重要性は変わらず、坂本龍馬が土佐藩を脱藩して、下関に向かう際には沢村惣之丞と三田尻に立ち寄っている。また、御船倉も海軍局と名前を変え、欧米より伝わった近代航海術の教練や造船技術の教育も行われていた。
七卿落ちの際に、三田尻御茶屋はその滞在所として使用された。その後、御茶屋の敷地内に招賢閣が建てられ、幕末の志士達が足繁く立ち寄った。御茶屋は明治時代以降も毛利家の別邸として使用された。

出典:三田尻 - Wikipedia

三田尻の町、幕末に活躍した志士たちが歩いていたそうです。
そのため、防府には幕末の人物に関連するスポットが多く残っています。
幕末の歴史が好きな方にはたまらない町です。

 

大河ドラマ「花燃ゆ」と防府

「花燃ゆ」の主人公は、吉田松陰の妹、杉文(のちの楫取美和子)。

楫取 美和子(かとり みわこ、天保14年(1843年)- 1921年(大正10年)9月7日)は、江戸時代末期(幕末)から大正時代にかけての女性。幕末の思想家・吉田松陰の妹。松陰門下の秀才・久坂玄瑞に嫁いだが、禁門の変で久坂が自害して未亡人となる。後に実姉の元夫で群馬県令や貴族院議員を歴任した楫取素彦と再婚して多忙な素彦を支えた。旧姓名は杉 文(すぎ ふみ)。

出典:楫取美和子 - Wikipedia

晩年、文は再婚相手の楫取素彦とともに防府で暮らしました。
文のお墓も防府にあります。

防府市内には文(美和子)と楫取素彦のお墓が大楽寺にあるのをはじめとして、ゆかりの地が多くあります。

出典:平成27年大河ドラマが「花燃ゆ」に決定しました。 - 防府市公式ホームページ

大河ドラマが「花燃ゆ」に決まってから、防府市は観光に力を入れてきているようですね。

平成27年大河ドラマが「花燃ゆ」に決定しました。 - 防府市公式ホームページ平成27年大河ドラマが「花燃ゆ」に決定しました。 - 防府市公式ホームページ

 

防府を街歩き(前編)

昨年末、名古屋から福岡へ行く際に、山口県に寄りました。

関連エントリー:

西日本高速バスの旅。計5本の高速バスを使って名古屋と福岡を往復した - 自力旅 旅のお供はカメラとGPS

 

もともと幕末の歴史は興味があったので、防府に立ち寄ることにしました。
「花燃ゆ」の関連スポットを巡りつつ、防府を街歩きしました。

 

8:52 防府駅

防府駅前で、京都からの夜行バス「カルスト号」から降り立ちました。

まずは、防府駅の南側の方を散策することにしました。

防府駅前には、平和を象徴するようなオブジェ。

 

9:20 文のお墓のある大楽寺を目指して歩く

防府駅から南へ向かって歩いてきました。
文のお墓のある大楽寺を目指しています。

と、道沿いに幟(のぼり)を見つけました。

幟には「野村望東尼顕彰」とともに、「十一月六日 大楽寺」と書かれています。

実は防府を訪れた日は11月6日でした。
この日は何かお寺でイベントがあるのかな~♪と楽しみに大楽寺に向かいました。

はい…、顕彰の意味がわかりませんでした(-_-)
「野村望東尼」は歴史の本で出てきたことは覚えていたので、歴史上有名な人なんだろうということは察しがつきました。
顕彰ということは、野村望東尼さんの功績をたたえるイベントがあるのかなぁ、と(;´∀`)

 

9:33 大楽寺

防府駅から20分ほど歩いて、大楽寺に到着しました。

と、何やら物々しい気配。
お寺の入り口に係の方が受付をしています。
きっと「顕彰」のイベントなのでしょう。

私「何があるんですか?」とその係の方に聞いてみます。

係の方「野村望東尼の法要があります。参加されますか?」

私「法要…。…。すみません、遠慮させていただきます。」

顕彰ってそういうことですか。。

11月6日は、野村望東尼の命日だったのでした。

 

境内を少し見学させていただきました。

 

ちなみに、幕末の歴史好きな方には当然の知識なのかもしれませんが、野村望東尼は幕末の女流歌人です。
高杉晋作など勤王の志士を手助けしたことで有名。

安政6年(1859年)、夫が亡くなり、剃髪して受戒。その後、福岡の南側の山村(現・福岡市中央区平尾)にあった自分の山荘に勤皇の士を度々かくまったり、密会の場所を提供したりする。彼女に便宜を図って貰った中には、勤王僧・月照、長州藩士・高杉晋作、熊本藩士・入江八千兵衛、対馬藩士・平田大江、福岡藩士・加藤司書、平野国臣、中村円太、月形洗蔵、早川養敬などがいる。

参考:野村望東尼 - Wikipedia

幕末長州ファンにはたまらない町ですね、防府は。

 

9:41 文のお墓へ

大楽寺にある文のお墓を目指します。
本堂からは少し離れた場所にあります。


大楽寺の境内の案内図。文のお墓は奥の方にありました


「花燃ゆ」の幟

地元の人と少し話させていただきましたが、やはり防府の町は「花燃ゆ」の話題で盛り上がっているようです。

素彦さんと文(美和子)さんのお墓は仲良く並んでありました。

 

9:50 野村望東尼のお墓へ

上述のように、大楽寺では野村望東尼の法要が行われます。
野村望東尼のお墓もありますが、大楽寺の敷地からは少し離れた場所にありました。

桑山公園という大きな公園の中を歩いていきます。

 

10:05 桑山公園内にある護国神社へ

大楽寺のすぐ裏にある桑山公園。
たいへん広い公園です。
ここも散策してみます。


長州藩海軍関係墓碑

長州藩の海軍関係者の墓碑の中には、萩の野山獄で亡くなった楫取素彦の実兄、松島剛蔵の碑もありました。


護国神社

公園内に神社があるというか、神社の境内が公園になっているというか…。
不思議な場所でした。


整武隊墓碑

整武隊は長州藩の諸隊の一つ。

このほか、長州藩の志士に関する碑が公園内にはたくさんありました。

 

10:26 桑山公園の頂上へ

桑山公園内には小高い丘がありました。
登ってみます、

10分ほどかけて、頂上に到着しました。

防府の街を一望できます!

瀬戸内海も見えました。
幕末の志士たちは、あの港から大坂や京の方へ向かったのでしょうね~(*^-^*)

 

10:58 防府駅

一旦、防府駅へ戻ってきました。
この後、今度は防府駅から北の方へ向かって歩いていきます。
これはまた次回に。

 

GPSの記録

 

まとめ

防府を街歩き。前編は、防府駅の南側を歩きました。

文のお墓のあった大楽寺へ訪れました。
大楽寺は、野村望東尼の法要も行っており、有名なお寺のようですね。
ちなみに、大楽寺には女優の夏目雅子さんのお墓もありました。 

参考:夏目雅子 - Wikipedia