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ヨーロッパで鉄道旅行をするなら25歳までがお得。ユーレイルパスのユース料金について

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8年前にドイツに滞在していたときに、週末になるとドイツの色んな街へ出かけていました。
そのときに利用していたのが、ユーレイルパス。

ユーレイルパスとは、ヨーロッパの決められた国の鉄道が乗り放題になるという魅力的なチケットです。
特に、25歳まではユース料金という割引料金が設定されているので、お得に利用できます。

 


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ユーレイルパス

ユーレイルパス
ユーレイルパス | Flickr - Photo Sharing!

ユーレイルパスは、ヨーロッパで鉄道が乗り放題になるパス。
ヨーロッパで列車旅をしたい人にとっては定番のチケットです。

旅客は決められた日数・等級・地域のパスを持っている間、ヨーロッパ内の定められた地域の鉄道や航路を何度でも利用できる。ヨーロッパのほぼ全域をカバーするユーレイルグローバルパス(いわゆるユーレイルパス)や各国別のパス、ユーレイルリージョナルパスやユーレイルセレクトパスのように2~5か国の隣接した地域を周遊するパス、2~6人が同一旅程で乗車する時に割り引かれるセーバーパス、26歳未満の若者向けのユースパスなど、料金や設定日数など旅客のニーズを満たすためユーレイルは多様性に富んだパスを販売している。パス購入者は通常、追加料金無しで様々な列車を利用することが出来る(ユーロシティやインターシティなど)。

出典:ユーレイル - Wikipedia

日本の青春18きっぷは普通列車が乗り放題になりますが、ユーレイルパスは特急列車も乗り放題(追加料金・指定席料金が必要な列車もあり)。
ドイツならドイツ版新幹線ICEにだって、追加料金なしで乗ることもできます。

 

そういえば、JR西日本が元日のみ新幹線にも乗り放題の「元日・JR西日本乗り放題きっぷ2015」を発売しているみたいですね。
15,340円で乗り放題。関西から元日に宮島の厳島神社に初詣、なんて旅に使えるかな…(^_^;)

 

話が逸れました。
ユーレイルパスは、利用できる国の数によって様々なパスがあります。

1つの国の中を周遊するのに便利な『1か国パス』、あらかじめ設定された2〜5か国を巡れる『リージョナルパス』、ヨーロッパ27か国から自分で好きな隣接する4か国を選んで旅ができる『セレクトパス』、ヨーロッパ24か国の鉄道が乗り放題の『グローバルパス』。
特に、グローバルパスはこのパスがあればヨーロッパのたいていの所へ行けてしまう夢のようなチケットです。
残念ながらイギリスは含まれていないのですが…(-_-)

なお、このユーレイルパスはヨーロッパ圏外に住んでいる人向けで、ヨーロッパ在住者には『インターレールパス』というのがあるそうです(ヨーロッパに6ヶ月以上住んでいる人向け)。

 

ただし、これだけ破壊力のあるチケットなので、お値段もけっこうします。

例えば、フランスとドイツの鉄道が乗り放題の『フランス - ドイツパス』。
2ヶ月の有効期間のうち4日間乗り放題のチケットだと、大人1人で299ユーロ(約44,000円)。
これは2等の客車に乗り放題なチケットで、1等だとさらに高額です(331ユーロ)。

このように高額なので、よっぽど列車を乗り倒すつもりでないと元を取れないこともしばしばあります。
ヨーロッパの鉄道では、普通の乗車券が、事前割引などでかなり安く買える場合もあるので、ユーレイルパスを買う前に情報収集しておいた方が得策です。

私の感覚では、日本に住んでいる人がヨーロッパへ旅行に1週間ほど出かけて、列車で何都市かを"普通に"巡る場合は、普通に乗車券を買っていった方がお得な気がします。
都市間バスや飛行機(LCC)をうまく組み合わせれば、よりお得に旅できますし。

 

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ユーレイルパスがお得だなと思うシーンは、ヨーロッパに数週間以上旅しようと考えていて、列車を乗りまくって色んな街を訪れてみたい、というケース。

24か国を旅できるというグローバルパスは、地域限定のパスと比べてお得感があります。
例えば、連続した15日間が乗り放題のパスで、576ユーロ(約84,000円)。
決して安くはありませんが、15日間乗り放題で24か国へ行けるなら、それほど高くないと思います。
1日あたり5600円。
これでポルトガルからトルコまで旅できちゃうわけですから!
しかも、この料金で1等の客車に乗れるので、快適に移動できます。
(大人用のグローバルパスに2等の料金は設定されていません) 

ユーレイルパスはしばしば期間限定の割引をしています。
今現在だと、グローバルパスとセレクトパスの20%引きのキャンペーンをやってますね。
このキャンペーン料金だと、上に示したの連続した15日間が有効期限のグローバルパスの料金も461ユーロ(約67,000円)になりますね。

 

ユーレイルパスのユース料金

ユーレイルパスには、ユース料金というのが設定されています。
これは、12歳から25歳の旅行者が利用できる料金です。
ユース料金で乗れるのは2等のみになってしまいますが(一部、例外あり)、安く旅をしたい"ユース"にとっては2等で十分でしょう。

なお、25歳までに利用を開始すれば、途中で誕生日を迎えて26歳になっても問題ないようです。

ユース料金が25歳までという設定が日本人にとってはおもしろいですね。
日本では、学生料金はときどき見かけますが。。

24か国を旅できるグローバルパスのユース料金。
この連続した15日間が有効期限の料金は375ユーロ(約55000円)。
もし、20%引きのキャンペーン料金なら301ユーロ(約44000円)です。

大人料金では1等に乗れて、ユース料金では2等にしか乗れないので、単純比較はできませんが、ユース料金は大人料金の35%オフです!

グローバルパス以外のユーレイルパスもユース料金が設定されています。
ヨーロッパで鉄道旅行。25歳までだとお得に旅ができますね。

 

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大人でもグループ旅行向けのセーバーパスがあるけれど…

大人でも、複数人で旅する時は、セーバーパスという割引パスがあります。

 

たしかに、一人用の大人のパスと比べると20%引きなので、複数人でヨーロッパを列車で旅する時には便利なチケットです。

ただ、上述の通り、ユーレイルパスはかなり列車に乗らないと元を取るのが難しいです。
グローバルパスで数週間列車でヨーロッパの街を旅する、といった場合なら、ユーレイルパスが魅力的なのですが、26歳以上になってそういう旅行に複数人で行く機会はあまり無いでしょう。

なお、セーバーパス料金とユース料金では、ユース料金の方が安いです。
(セーバーパスにはユース料金はありません)
ただ、大人料金のセーバーパスだと1等に乗れるというメリットがあるので、ユースの方が複数人で旅行するときは、場合によってセーバーパスの方が良いかもしれません。
例えば、夜行列車に乗る場合、寝台車に乗るためには追加料金が必要ですが、1等料金の方が追加料金は少なくて済みます。また、1等のパスの方が、2等のパスに比べて、予約が取りやすいです。もちろん1等の座席の方が快適ですしね(^_^;)

 

まとめ

ユーレイルパスは、数週間、鉄道を乗りまくって、あちこちの街を訪れる、そんな旅に向いたチケットです。
時間に余裕がある大学生の方にはもってこいのチケット。

その上、25歳まではユース料金があるのです。
ユース料金でも、安い!と言い切れる価格では無いですが、大人料金と比べるとかなり安いです。

もし、「ヨーロッパの鉄道に乗って色んな街を訪れていみたい」という人がいたら、25歳までにやっておいた方がいいなと思います。 

若いってことはメリットですね〜(^_^;)

 

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※ユーレイルパスの種類・料金、為替レートなどの情報は、2014年12月現在のものです。最新情報は各サイトでご確認ください。