茶色い屋根の家々が美しい街、ペルー・クスコを軽い高山病と戦いながら街歩き
アンデス山脈の中にある標高3,600mの都市ペルー・クスコ。
茶色い屋根の家々が立ち並ぶ美しい街です。
この日の朝、リマから飛行機で到着したばかりで、まだ3,600mの高地に体が順応していなかったのですが、クスコの街の中心、アルマス広場周辺を少し散策しました。
その街歩きの様子を記していきます。
前の記事:ペルー・リマ ホルヘチャベス空港での宿泊先とクスコへの移動手段
標高3,600mの街・クスコ
クスコ (Cusco;Qusqu) は、ペルーの南東クスコ県の県名および県都の地名。アンデス山脈中の標高3600mにある。現在の人口はおよそ30万人。
クスコとは、ケチュア語 (Quechua) で、「へそ」を意味し、タワンティン・スウユ(Tawantinsuyu、インカ帝国の正式名称)の首都であり、文化の中心だった。
(引用:クスコ - Wikipedia)
ペルーの首都リマから飛行機で1時間ちょっとのクスコ。
直線距離で500kmほどしか離れていませんが、環境は大きく異なっています。
リマが太平洋沿いで標高はほぼ0mであるのに対し、クスコはアンデス山脈の中の標高約3,600m。
クスコの街は、富士山の山頂と同じくらいの高さにあるわけです。
また、クスコはインカ文明の首都だった場所であり、歴史的な街並みの残る美しい街です。
世界遺産にも登録されています。
クスコ
高山病との戦い
空港からタクシーでホテルへ到着。
今回利用した宿は、クスコの街の中心、アルマス広場のすぐそばのホテル・ルイナス。
ホテル・ルイナス
ホテル・ルイナスのサイト:Hotel Ruinas - Cusco, Peru
部屋は2階でしたが、階段を上がるのが大変でした。
しんどくて、しんどくて。
階段を上がるだけで、50mを全力で走ってきたくらいの息切れ。
明らかに空気が薄い影響です。
階段を上がるだけで、体力は限界・・・
上述の通り、クスコの標高は3,600m。
しかも、標高ほぼ0mのところからわずか1時間ちょっとで来るわけなので、多くの人に多少なりとも高山病の症状が出てしまいます。
登山の場合、ゆっくりゆっくり高度を上げることにより、高山病になるのを回避することができますが、クスコへの旅の場合、飛行機で『一気に連れてこられる』ためこの対策ができません。
飛行機でなく、バスを利用すればいいのかもしれませんが(^_^;) バスに21時間揺られると、それはそれで体調が悪くなりそうです。。
できる対策としては、クスコに到着してすぐは無理な運動をしないことです。
クスコに着いた日、翌日くらいは、あまり予定は入れず、ゆったりと過ごすほうがいいでしょう。
なお、体がしんどいからと言って、クスコに着いてすぐに寝るのはやめた方が良いです。
寝ると、呼吸が浅くなり、症状がひどくなる可能性があります。
事実、この旅行で一緒に行った友人は、クスコに着いた翌朝、激しい頭痛に襲われていました。寝る前には頭痛は無かったようなので、寝たことによる影響だと思われます。
あとは、水分をしっかり摂ることで、高山病を予防・緩和できます。
また、体調が悪くなったら(悪くなりそうだったら)、酸素スプレーを購入するのがいいでしょう。クスコの街では薬局などで購入することができます。
クスコの街の中心、アルマス広場周辺を散策
ホテルで1時間半ほどまったりした後、ホテルの周辺を散策しに出かけました。
まだ体は重かったですが、やっぱりホテルにいるよりも外を歩いて見たかったので。
アルマス広場
アルマス広場は、クスコの街の中心です。
アルマス広場
クスコの街は盆地にあり、山々に囲まれており、その山々の中腹まで家が立ち並んでいます。
アルマス広場に立つと、茶色い屋根の家々が一望でき、その景色に感動しました!
アルマス広場の噴水
噴水の上に立つ金色の像
この日は7月29日、ペルーの独立記念日の祝日。
この日を祝うための(たぶん)パレードがアルマス広場で行われていました。
アルマス広場前のパレード
アルマス広場前を走るクラシックカー。絵になります
ラ・コンパニーア・デ・ヘスス教会
アルマス広場の目の前にある教会。
教会の塔に登って、アルマス広場を眺めることができます。
なお、ラ・コンパニーア・デ・ヘススとは、日本でもおなじみのフランシスコ・ザビエルが所属していた『イエズス会』のスペイン語。
つまり、この教会はイエズス会の教会です。
ラ・コンパニーア・デ・ヘスス教会
教会の塔からの眺め。同じくアルマス広場に隣接するカテドラルも美しいです
教会の塔に登って疲れてしまったので、ホテルに戻ります。
アルマス広場周辺のお店。外観がとってもかわいらしかったです
12角の石
ホテルへの帰り道に、クスコの観光スポットの1つである『12角の石』に立ち寄ります。
クスコはインカ文明の中心地でしたが、インカ文明を支えたのが石造りの技術。
インカ文明の石造り技術の凄さがわかるものがこの『12角の石』です。
12角の石
「カミソリの刃すら通さない」と言われるインカの石材技術。
12個もの角を持つ石を正確に削り出す技術、すばらしいです。
より大きな地図で クスコ・アルマス広場周辺を散策 を表示
GPSの記録:距離 1.2km、時間 1:24
クスコの街並みはとても美しかったです。
高山病による体のだるさも吹っ飛びました(笑)