自力旅 旅のお供はカメラとGPS

ランニング、登山、自転車、街歩きなど、「自力」で楽しむアクティブな旅。国内&海外の「自力旅」を写真とGPSで記録していきます。

「アメリカとキューバが国交正常化交渉開始へ」のニュースを見て今すぐにキューバに行きたくなった

Sunset in Havana
Sunset in Havana | Flickr - Photo Sharing!

 

今朝、ビッグニュースが飛び込んできました。

米 キューバと国交正常化交渉開始へ NHKニュース

アメリカとキューバなんて、ずっと仲が悪い状態が続くものだと思い込んでいたので、このニュースにはビックリしました。
このニュースを聞いて思ったことは、もしアメリカとの国交が結ばれたらキューバの風景が変わってしまうんだろうな、ってこと。

キューバと言えば、クラシックカーが街の中を当たり前のように走っていることで有名ですが、そんな風景もきっと変わってしまうんでしょうね。
そう思うと、今すぐにでもキューバに飛んでいきたくなりました。

 

アメリカ合衆国とキューバの関係

アメリカとキューバは、地図を見てもわかる通り、お隣さん。
フロリダ州とキューバは、海を挟んで200kmほどしか離れていません。

この両国の関係が急激に悪化したのが、1950年代のキューバ革命のとき。
キューバ革命は、アメリカから支援を受けた政権に対してカストロやチェ・ゲバラらが中心となって起こした革命でした。
そのため、カストロらの革命政権はアメリカから敵対視されました。

革命政権は、徐々にアメリカとの関係が悪化するにつれてソ連と接近し、それに伴いキューバは共産主義国へなっていったのでした。

1961年、アメリカはキューバと国交を断絶。
それ以降、現在まで国交は回復していません。
基本的に、両国の国民は、両国の間を自由に行き来することができません。
キューバの野球選手がMLBでプレーするためにアメリカへ亡命した、というニュースを時々聞きますよね。

ただ、最近になって、"仲直り"の兆候は見られていました。

2009年4月13日にバラク・オバマ大統領はキューバ系米国人によるキューバへの送金や渡航規制を撤廃する方針を打ち出した[2]。これまでは1年に1度だけのキューバ渡航が認められていたが、無制限に可能になった。ただし、キューバ系以外の米国民のキューバ渡航は2013年6月現在でも認められていない。

出典:米国の対キューバ禁輸措置 - Wikipedia

そして、今朝のニュース。

 

米 キューバと国交正常化交渉開始へ NHKニュース

 

交渉を開始するだけでなので、結果がどうなるかはわかりませんが、国交正常化に向けた動きがあることは確かのようです。

アメリカとキューバの国交の回復が、両国民にとって良いことなのか、悪いことなのか、はっきりはわかりませんが、隣にある国同士が国交を断絶しているよりは国交を結んでいた方が良いような気はします。
キューバの野球選手にとってはきっと朗報でしょうね!

 

キューバはクラシックカー天国。その風景も変わってしまう?

このアメリカとキューバの国交正常化のニュース。
旅好きの一人としての私の感想は、ちょっと寂しいなと思います。
それは、キューバの風景が変わってしまうんだろうな、という想像からです。

 

数年前まで、キューバでは車の自由な売買が認められていませんでした。
そのため、キューバでは街中をクラシックカーが当たり前のように走っているそうです。

これまでキューバでは、1959年の革命以前から国内にあった車に限って自由な売買が認められていた。そのため、同国では50年代かそれ以前の車が多く、米国製や最大の支援国だった旧ソ連製の車が大半を占める。

出典:キューバで自動車売買が自由化、1959年の革命以来初めて | Reuters

 

American classic
American classic | Flickr - Photo Sharing!

Classic cars, Havana old town
Classic cars, Havana old town | Flickr - Photo Sharing!

Cuban Cars
Cuban Cars | Flickr - Photo Sharing!

 

2011年になり、ようやく車の売買が自由化。
そして、2013年末には自動車の輸入制限も撤廃されました。

ところが、新車の自動車の価格はキューバの庶民にとっては高すぎるようで、キューバではまだまだクラシックカーが活躍しているようです。

 

しかしながら、 もしアメリカとキューバの国交が正常化すれば、この状況も変わってくるのかなと思います。
アメリカの自動車会社が本気で車を売り込みにくるでしょう。
観光客の増加や、特産品の輸出によって、キューバの人々が豊かになり、車を買う余裕が出てくるかもしれません。

そうなると、クラシックカーが至る所で現役ばりばりで走っている今の光景はしばらくすると見れなくなるかもしれません。

 

私は車のことはよくわかりませんが、最近年のせいか、やたらとノスタルジーを感じる物に魅かれます。
もちろんキューバの方には便利な生活をしてほしいと思うので、車を新しくすることに対して全く反対しませんが、でもクラシックカーの世界が見られなくなってしまうのは寂しいなと感じます。
せめて、そういう風景が見られなくなるまでに、一度キューバを訪れてみたいと思うのですが…

 

「見たい風景が見れなくなる」はその場所へ行く大きな動機

私は、国内、海外問わず、行きたい場所というのは無数にあります。
でも、きっかけが無ければ、なかなかその場所に行くことにはなりません。
お金と時間には限りがありますからね(^_^;)
いつか行けたら良いな、そんな風に考えています。

 

でも、見たいと思っていた風景が見れなくなる、やりたいと思っていたことができなくなる、そんな場所があったら、今すぐにでも行きたくなってしまいます。

例えば、このブログに書いてきた旅で言うと、ドイツからデンマークへ行く"渡り鳥ラインの旅"。

関連エントリー:

列車と一緒にフェリーに乗り込む!渡り鳥ラインの旅 - 自力旅 旅のお供はカメラとGPS

数年後に、橋が建設される見込みで、列車と一緒にフェリーに乗り込む体験ができなくなると思ったら、とても行きたくなりました。

 

また、バルセロナへサグラダ・ファミリアを見にいったのも「見たい物が見れなくなるから」です。 

関連エントリー:

バルセロナ街歩きの旅(4) -何度も訪れたくなる場所「サグラダ・ファミリア」- - 自力旅 旅のお供はカメラとGPS

「サグラダ・ファミリアはずっとあるじゃないか」と言われそうですが、私は建設中のサグラダファミリアが見たかったのです。
サグラダ・ファミリアといえば『未完の大聖堂』というイメージ。完成してしまったら、その雰囲気を味わうことができません。
また、少しずつ工事が進むにつれて、サグラダ・ファミリアは形を変えていくことになります。
その時のサグラダ・ファミリアはその時にしか見られません。
サグラダ・ファミリアは完成するまでに何度でも見に行くことができればなと考えています。

 

もちろん、未来永劫、風景が変わらない場所など無いのですが、自分が見たいと思っている風景は、見られなくなる前に行っておきたいです。
今のキューバもそんな場所の一つ。
すぐにでも行きたいのですが、なかなか行くチャンスは無いかなぁ。。

 

まとめ

今朝のニュースによると、アメリカとキューバが国交正常化に向けた話し合いを始めるそうです。

両国の国交が結ばれたら、キューバの風景は大きく変わるかもしれません。
行けるものなら今すぐにでもキューバに行きたいです。