自力旅 旅のお供はカメラとGPS

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ポケモンGOとIngressと街歩き

f:id:tabi_light:20160814175930j:plain リリース直後の騒ぎからは落ち着きつつあるものの、いまだにブームが続いているスマホゲームの「ポケモンGO」。このゲーム、そこそこ楽しんでいます。でも、人とはちょっと違う楽しみ方かも。。

Niantic社のスマホゲーム、IngressとポケモンGO

ポケモンGOは、現実の街の中でポケモンを捕まえるゲームで、歩きスマホ問題などの社会問題にまで発展しているのは、ご存知の通り。

このポケモンGOをリリースしたのは、Googleの社内ベンチャーから独立したNiantic社。このNianticが運営するもう一つのゲームがIngressで、ポケモンGOからは4年ほど早い2012年にローンチされています。

Ingressは、とっても簡単に言うと、実際の街に配置された「ポータル」という場所を青のチームと緑のチームで奪い合うゲームです。

僕は、IngressもポケモンGOもやっていて、けっこう楽しんでいます。

Ingressの資産を活用して作られたポケモンGO

IngressとポケモンGOの両方をやっている人にはわかることなのですが、この2つのゲームはシンクロしている部分があります。Ingressの「ポータル」の一部がポケモンGOの「ポケストップ」や「ジム」として使われているのです。

元々、Ingressのポータルの多くは、ユーザーが登録したものです。Ingressでは、観光名所や公園、郵便局など地域のランドマークとなるような場所をポータルとして申請できる仕組みがあります。ポータルとして登録された数によって、ゲーム内のユーザーのレベルを決める要素となるメダルがもらえるので、数多くのユーザーが数多くのポータルを申請したと思われます。

つまりNianticは、多くのポータル、すなわちランドマークの情報をユーザーから集めることができたわけです。そして、このランドマークの情報を「ポケストップ」や「ジム」の場所として活用して、ポケモンGOというゲームを作ることができた、ということになります。

ポケモンGOを初めて遊んだ時、感動しましたね。Nianticはここまで考えていたのかと。Ingressはとてもシンプルなゲームですが、裏にはこのような展開が隠されていたとは! 今から思うと、Ingressは壮大な実験というか、壮大な開発プロジェクトだったのではないかと感じます。

さらに言えば、IngressやポケモンGOからは膨大な人の移動データが収集できているはずで、これをNianticが、そしてGoogleがどう使って行くのかを想像すると、「世界が変わるなー、ワクワクする!」と思わずにはいられないです。

ゲームのために街歩きをするのか、街歩きのためにゲームをするのか

ポケモンGOに関する話題で、公園に人が群がっているというのがあります。何でも、珍しいポケモンが手に入るとかで。

正直、僕は元々のポケモンをやったことがないので、ポケモンのキャラクターについては全くわかりません。なので、珍しいポケモンが、、と言われてもそのポケモンを捕まえたいという気持ちは起きません。

Ingressもそうで、青のチームが勝とうが緑のチームが勝とうがそんなのどっちでもいいです。

ではなぜ、IngressやポケモンGOをやっているのかというと、それはこれらのゲームが街歩きを楽しむためのツールとしておもしろいな、と思うからです。

ポケモンGOでは街を歩いているといろんなポケモンに出会えるという楽しみがあったり、Ingressではポータルを訪れることでこんな見所がこの街にあるのかという発見があったり。

Ingressにしろ、ポケモンGOにしろ、どちらもシンプルなゲームなので、単なるゲームとして楽しんでいるとすぐに飽きてしまうと思います(少なくとも僕は)。でも、街歩きのためのツールだと考えて遊んでみると末永く付き合っていけるゲームになるかなと思います。

Niantic社の今後の展開

何より楽しみなのが、今後のNianticの展開です。きっと、IngressやポケモンGOのデータや知見を使って、新しいゲームをリリースしてくるでしょう。

ドラクエ的なRPGを現実世界で表現するのもNianticのデータを使えば、さほど難しくはないように思います。

僕としては、街歩きの経験によって「旅レベル」が上がっていくというような仕組みを備えたガイドブック的なゲームができないかなーと期待しています。例えば東京で、いくつも街歩きコースが設定されていて(上野のあたりで美術館や博物館をめぐるコース、港区で坂を巡るコース、など)、それをクリアしていくとレベルが上がっていくイメージ。Ingressで「Missions」というのがありますが、これをより現実の「旅」で使えるように改良した感じです。

いやー、とても楽しみ。