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自力旅 旅のお供はカメラとGPS

ランニング、登山、自転車、街歩きなど、「自力」で楽しむアクティブな旅。国内&海外の「自力旅」を写真とGPSで記録していきます。

キューバはすでに変わってしまっていた…

キューバ

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前回のエントリーで、年末年始にキューバへ出かけたことを書きました。

jiriki-tabi.hatenablog.com

もともとこの旅行は、アメリカとの国交回復など今まさに変わろうとしているキューバの「変わる前」を見に行きたい、というものでした。しかし、実際に行ってみると、まだ街の見た目など「ハード面」は変わっていない部分が多いですが、その中に暮らす人の暮らし方など「ソフト面」はすでに変わってしまった後のように感じました。「変わる前」のキューバは見られなかったのか、、と少し残念な気持ちになりました。

jiriki-tabi.hatenablog.com

このエントリーでは、5〜10年くらい前と比べて、キューバのここが変わってしまったんだろうなと思った点を挙げてみました。

キューバの変わってしまった点(想像)

今回の旅行が、初めてのキューバ渡航だったので、キューバの変化について正確なことは言えません。あくまで想像です。厳密に言えば、僕の頭の中にあった「古き良きキューバ」と現実のキューバとで違った点、ということになるでしょうか。

観光客であふれる街

キューバへ行って驚いたこと、それはとにかく旅行者が多いこと。行く前から覚悟はしていたものの、想像以上の観光客の多さだった。

ハバナの街の旧市街を歩けば、観光客、観光客、観光客。訪れた時期が年末年始だったというのも大きいでしょうが、それにしても観光客が多すぎです。日本の旅行者もたくさん街にいました。その雰囲気はまさに観光地。古い街並みもクラシックカーも、観光のために用意されているような気がしてきました。古い街並みが「残っている」ではなく「残されている」という感じ。あくまで印象の話で、現実には保存されているわけではないでしょうけど。。。

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数年前までは、観光客がまばらで、もっと落ち着いた雰囲気だったのではないかな、と想像しています。

観光客慣れした商売人たち

観光客が増えれば、当然そこにはビジネスが生まれます。そして、観光客が溢れかえるほど多いということは、供給よりも需要の方がはるかに強いということです。このような状況では供給側が有利。端的にいえば、ぼったくりやすいということですね。

ハバナに到着した日、空港から街へ向かうためにタクシー乗り場へ向かったのですが、タクシーの運ちゃんは通常25 CUC(1 CUC = 1 ユーロ, 当時のレートで約125円)くらいのところ、30 CUCを要求してきました。夜遅かったこともあり、「まあこれくらいならいいか」と思ってOKしたのですが、乗ってみるとなんと「相乗り」なのでした。他のお客さんがすでに乗っていたのです。

「えっ」と思ったのですが、もうすでにタクシーは動き出してしまいました。諦めてそのまま乗っていくことに。相乗りのお客さんを降ろしに寄ったため(しかも道に迷ってた・・)、まっすぐ向かうより20分くらいは余分にかかったのではないでしょうか。いきなり、「変わってしまったキューバ」の洗礼を受けたのでした。

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このキューバ滞在中、このように明らかに「ボラれたなー」と思った体験は他にはありませんでした。でも街を歩いていて、商売上手になってきてるんだろうなとは感じました。供給が足りていないことを利用して、なかなかの観光客価格を設定してきている気がしました。特にハバナでは。

心のゆとりがなくなりつつある(?)キューバ市民

今回お世話になったハバナのカサ(民宿のようなもの)のオーナーご夫妻は、見た目で60代くらいの比較的高齢の方だったのですが、観光客が宿に押し寄せてとても忙しくなったことで、とても疲れているように見えました。気持ちにゆとりがなくなっているようでもありました。でも、ゆとりがなくなっているように見えたのは、ただ忙しくなったから、という話ではないかもしれません。

キューバの人たちは、社会主義の下で「競争しない」という生活に慣れていたと思うのです。それが、観光業の発展により、競争の原理がはたらき始めたのではないかと。これにより、キューバの人たちから心のゆとりがなくなりつつあるのではないかな、と。

そういった意味では、アメリカとの国交回復なんかよりも、2011年くらいからの「経済改革」の影響の方がはるかに大きかったのだろうな、と思います。

今回の経済改革は長い時間をかけて十分に準備されたものだ。キューバ各界は共産党中央の示した経済改革計画案について昨年12月1日から3カ月にわたって大いに議論してきた。改革は公務員の大幅削減、企業の自主経営の拡大、個人経営を認める分野の拡大、住民手当や生活必需品支給の段階的廃止、外資への開放、税制改革などを柱としている。
キューバ共産党大会閉幕、経済・社会改革計画を採択

行きたい!と強く思うようになった2014年では、すでに遅かったのか。。

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競争の原理がはたらいているとすると、今後、貧富の差が拡大していき、治安が悪化してしまう可能性も十分あると思います。

まとめ

今回キューバへ行ってみて、「キューバはすでに変わってしまったのだな」と感じました。2010年くらいまでに行けば、「変わる前」のキューバを見られたのかも、と。行っておきたかったな。。。

とはいえ、まだまだ変わっていくのだろうとも思います。このエントリーでは「変わってしまった」というややネガティブな表現で書きましたが、変わっていない部分も大いに残っていると思います。人によっては「まだまだ変わっていない」という意見になるでしょう。

それに、たとえ変わってしまっていたとしても、キューバには魅力がたくさんあります。

もし、キューバに行きたいと思うのでしたら、行ける時に行っておくのが良いかと思います。