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自力旅 旅のお供はカメラとGPS

ランニング、登山、自転車、街歩きなど、「自力」で楽しむアクティブな旅。国内&海外の「自力旅」を写真とGPSで記録していきます。

サンティアゴ巡礼路を歩く2種類の人々

サンティアゴ巡礼路の旅 スペイン
f:id:tabi_light:20160612155242j:plain 先月、サンティアゴ巡礼路を歩いた際、色々な人とお話しする機会がありましたが、話していて改めて感じたことがあります。サンティアゴ巡礼路を歩きに来ている人々の中には、大きく分けて2つのタイプの人がいるな、と。

サンティアゴ巡礼路を歩きに来る目的

サンティアゴ巡礼路は、これまでご紹介してきたように、キリスト教の聖地、サンティアゴ・デ・コンポステラへと続く巡礼のための道です。

jiriki-tabi.hatenablog.com

現在、本来の宗教的な巡礼を目的に巡礼路に来ている人はそれほど多くないと思います。旅行として巡礼路を楽しみに来ている人がほとんどでしょう。

巡礼路に来ている人々の細かい動機は人それぞれでしょうが、目的は大きく2つのタイプに分けられそうです。

1つめのグループは、サンティアゴ巡礼路を歩ききることで、達成感を味わいたいという人々。歩ききることを目的に来ているので、このグループの人々は当然サンティアゴ・デ・コンポステラまで歩いていきます。多くの人はフランスのスペイン国境沿いの町、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーから800kmにもなろうかという長い道のりを1か月以上かけて歩くことになります。

もう1つのグループは、サンティアゴ巡礼路を歩くことそのものを楽しみに来ている人たち。大自然の中でリラックスしたい、きれいな風景の写真を撮りたい、世界各国の人たちと交流したい、など、それぞれの趣味を楽しむのが目的で来ていて、サンティアゴ・デ・コンポステラにたどり着くことはそれほど重要視していません。

もちろん両方の理由がある人も多くいるかとは思いますが、どちらかに主軸が置かれているように思います。最終的にみなサンティアゴ・デ・コンポステラを目指している点は同じですが、明確に2つのグループを分けるのが、サンティアゴ・デ・コンポステラまでの巡礼路を1回で歩いていくか、何回かに刻んで歩くかです。

1回で一気に歩く人からは「歩ききってやる」という強い意思が伝わってきます。一方で、何回かに刻んで歩く人からは、サンティアゴには「いつか着いたらいいな」くらいにしか考えておらず、その場を楽しみたいと考えているような印象を受けます。

ネットの情報を見ている限りでは、日本からわざわざ行って何回かに刻んで歩いている人はごく少数な気がします。でも、ヨーロッパからサンティアゴ巡礼路に来ている人たちの中では、刻む人は結構な割合でいます。3人に1人くらいの割合でしょうか。近いから何度も来やすいですからね。

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「サンティアゴ巡礼の旅」と「サンティアゴ巡礼路の旅」

当然ながら、僕は後者の「何回かに刻んで歩いている人」のグループに入ります。

jiriki-tabi.hatenablog.com

4年前にサン・ジャン・ピエ・ド・ポーから歩き始めた時は、あまりこの2つのグループの違いを意識していませんでしたが、歩いて色々な人に触れるたびに、強く意識するようになりました。サンティアゴ・デ・コンポステラまで歩いていく人と、途中までしか行かない人では、やっぱり気持ちが違います。

そこで僕は、一気にサンティアゴまで歩いていく旅と、何回かに刻んでサンティアゴまで歩く旅で、名前を区分することにしました。前者が「サンティアゴ巡礼の旅」で、後者が「サンティアゴ巡礼”路”の旅」です。

もはや本来の宗教的な巡礼の目的で来ている人はほとんどいないと書きましたが、それでも一気にサンティアゴまで歩いていく人には巡礼的な要素は十分にあるように思います。だから「巡礼の旅」。一方で何回かに刻んで歩いている人たちは、巡礼路を楽しんでいるという意味で「巡礼路の旅」。これまでの僕のエントリーも、「サンティアゴ巡礼路の旅」で表記を統一しています(書き間違えさえなければ・・)。

1度に歩く旅か、何回かに刻む旅か

僕は、長い休みが取れないこともあり、「サンティアゴ巡礼路の旅」、すなわち、何回かに刻む旅でサンティアゴ巡礼路を楽しんでいます。もちろん、1度で歩く「サンティアゴ巡礼の旅」もいつかやりたいとも思っていますが、現状「サンティアゴ巡礼路の旅」で大変満足しています。サンティアゴまで着いた後、もう一度「サンティアゴ巡礼路の旅」をサン・ジャン・ピエ・ド・ポーから始めても良いとさえ思っています。

1度に歩く旅か、何回かに刻む旅か。どちらが良いとか悪いとかじゃないように思います。人それぞれ、自分に合ったスタイルを選べば良いでしょう。

そもそも日本ではサンティアゴ巡礼路があまり知られていませんが、少数のサンティアゴ巡礼路を知っている人でもその旅の印象は「サンティアゴ巡礼の旅」の方でしょう。ただ、1か月以上も時間をとって歩くなんて、学生か定年後でない限り、ふつうに日本で生きている人たちにとっては不可能な話です。そんなワーカホリックな日本人には「サンティアゴ巡礼路の旅」の方が合っていると思います(10日間くらいの休みでも取るのはなかなか難しいですが・・・)。

旅路を何度かに刻む「サンティアゴ巡礼路の旅」にはこの旅の良さがあります。次回のエントリーでは、「サンティアゴ巡礼の旅」と比較した時の「サンティアゴ巡礼路の旅」の良さについて考えてみたいと思います。

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