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宿場町だったことを売りにする気のない(?)戸塚宿 - 旧東海道の旅(12)

戸塚宿

旧東海道の旅は江戸から数えて5番目の宿場町だった戸塚宿へと入ってきました。

この戸塚宿、"宿場町だった感"があまり伝わってこなかったです(^_^;)
前のエントリーの最後にも書いたとおり、旧宿場町に入ったことも気づきませんでした。
これまで通ってきた品川、川崎、保土ヶ谷の旧宿場町では、いたるところに「旧東海道」の表示や案内板があったのですが、ここ戸塚ではあまり見かけませんでした。(そういえば、神奈川宿でもあまり見かけませんでしたけど…)

 

前のエントリー:

 

戸塚宿

戸塚宿の成立は、慶長9(1604)年で、隣宿である藤沢、保土ケ谷の宿が成立した慶長6(1601)年に遅れること3年でした。日本橋から数えて5番目の宿場町で、起点の日本橋からは10里半(約42km)の距離にあり、朝江戸を発った当時の旅人の一番目の宿泊地として最適であり、さらに鎌倉への遊山の道、大山参詣の道の分岐の宿として大変な賑わいを見せていました。

出典:横浜市 戸塚区役所 旧東海道戸塚宿

朝、日本橋を出た旅人の一番目の宿泊地としてにぎわっていたそうですが、昔の人は40km以上も平気で歩いていたんでしょうかね。
すごい。。。

 

戸塚宿の案内について 

戸塚宿の案内が横浜市戸塚区のホームページにありました。

横浜市 戸塚区役所 旧東海道戸塚宿の歴史を歩く散策マップ横浜市 戸塚区役所 旧東海道戸塚宿の歴史を歩く散策マップ

冒頭にも書きましたが、戸塚宿では、旧東海道の案内が少なかったので、どこにどういう見どころがあるかがわかりづらかったです。
見どころ個別には説明書きは見かけたのですが、戸塚宿全体を俯瞰できる案内板は見かけませんでした。どこかにあるのかもですけど。。

じっくり戸塚宿を楽しみたい場合は、あらかじめこのマップを印刷していった方がいいかもしれません。
あるいは、戸塚区役所または東戸塚駅行政サービスコーナーでこのマップがもらえるそうなので、散策する前に立ち寄るかですね。

 

戸塚宿を散策

戸塚宿に入ってすぐのところで小さな社を見つけました。
木之間(このま)稲荷というそうです。
旧東海道沿いには、神社仏閣がとても多く、やはり歴史がある場所なんだなと認識できます。

木之間稲荷
木之間稲荷

 

木之間稲荷を出るとすぐ柏尾川を渡ります。

柏尾川
柏尾川

ここに架けられていた橋は歌川広重の「東海道五十三次」に描かれたそうで、有名な橋だったそうです。
後から知ったのですけど…(・_・;)

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/dd/Tokaido05_Totsuka.jpg

出典:戸塚宿 - Wikipedia

この絵の橋ですね!
当時は、建物が少なくて眺めが良かったんでしょうね~。

 

柏尾川を渡ると戸塚駅が近づいてきます。

戸塚駅へ
戸塚駅へ

戸塚駅の国道1号線と言えば、"開かずの踏切"で有名ですが、徐々に改善されてきているようです。
『戸塚大踏切デッキ』という名の歩道橋が完成していました。
5年ほど前には時々戸塚に来ていたことがあったのですが、その時はそんなものが無かったので、ちょっとビックリ。

この歩道橋の工事はなかなかの難工事だったようです。。


一晩で橋桁出現 戸塚大踏切に歩道橋架設/神奈川新聞(カナロコ) - YouTube

歩道だけでなく、車道の改善工事も行われていました。
車道は地下に造っているみたいですよ。

参考:横浜市 都市整備局 戸塚駅前地区中央土地区画整理事業 工事進捗状況

戸塚駅
開いた"開かずの踏切"を通って、戸塚駅を通過

 

踏切を戸塚駅の西口へやって来て、長後街道の横断歩道を渡ると、戸塚宿の本陣跡がありました。

戸塚宿本陣跡
戸塚宿本陣跡

本陣とは、宿場で大名や幕府の役人が泊まった宿舎のことです。
ここは澤邊本陣なので、澤邊家が運営していた本陣というわけです。

この澤邊本陣には、明治天皇が旅したときに立ち寄ったとか。
明治時代には、まだ本陣が残っていたんですね。

明治天皇戸塚行在所阯の碑
明治天皇戸塚行在所阯の碑

 

八坂神社とお札まき

八坂神社

戸塚宿本陣跡から500m進むと八坂神社があります。

この八坂神社は毎年7月14日の夏祭りに行われる『お札まき』という踊りで有名だそうです。

お札まきは、女装した10人の男性が歌いながら町内を歩き、5色のお札をウチワであおって舞わせるというもの。

出典:八坂神社(程ヶ谷~戸塚 - 戸塚宿) - 旧街道ウォーキング - 人力

お札まき
男が女装して札をまく踊り。見てみたいような見たくないような…

八坂神社

八坂神社

 

富塚八幡宮

富塚八幡宮

八坂神社のすぐそばには、富塚八幡宮がありました。

平安時代、奥州「前九年の役」平定のために、源頼義、義家親子が奥州に下る途中、当地に露営した折り、夢に交神天皇及び富属彦命の神託を蒙り、其の加護により戦功を立てることが出来たのに感謝して、延文四年(西暦1072年)社殿を遺り、両祭神を勧請しました。
山頂の古墳は富属彦命の墳堂と伝えられ、これを富塚と称し、戸塚の地名発生となったと伝承されています。

戸塚の地名は、この『富塚』 に由来しているんですね!

富塚八幡宮
富塚八幡宮

ここには、大勢のツアー客が来ていました。
どうやら、東海道を歩くツアーのようでした。
ガイドに説明を聞きながら歩けば、東海道についてより詳しく知ることができるでしょうね。
私は、詳しく知りたいですが、自分のペースで旅する方を優先させたいので、そういうツアーに参加することはないでしょうけど。。。

 

富塚八幡宮から300mも行かないところで、戸塚宿の出口、上方見附跡に到着。

戸塚宿の上方見附跡
上方見附跡


上方見附跡にあったパネルには、戸塚を題材とした浮世絵(?)が描かれていました。こういう絵があると、当時を想像できて楽しいです

 

例によって、事前に情報をあまり調べていなかったので、戸塚宿で訪れたスポットは以上です。
上述の戸塚区のホームページを見ると、今回訪れていない見どころもあるようなので、ちゃんと調べて行けば、戸塚宿をもっと楽しめるでしょうね。

せっかく色んな"東海道スポット"があるのだから、何も知らずに歩いている人にもわかりやすいよう、戸塚宿であることをもっと売りにしていけばいいのになと思いました。
戸塚区はあまり観光には力を入れていないんでしょうかね。。

 

東海道の旅の3日目はまだまだ続きます(^_^;)
次回は、戸塚宿を出て藤沢宿に着くまでです。